1月となり、寒さも厳しい時期となりましたね。外で過ごす時間の長い馬、そして高齢の馬は寒さにとっては夏場とは異なるケアが必要です。
そこで今回は、アメリカ合衆国にあるミネソタ大学が発表した「冬場の馬のケア」を一部抜粋してご紹介します。
冬場の健康の秘訣＝水分補給
すぐにでもできる対策は、「温かい水を与えること」！
大人の馬（454kg程度の馬）は、少なくとも38Lから45Lの水を必要とします。夏は、馬が食べる植物が60％から80％の水分を含むため、水分補給にも役立ちます。
しかし冬になると、馬が食べる穀物や干し草は15％程度の水分しか含みません。そのため、馬は冬場により多くの水を必要とします。
もし馬が十分な量の水を飲まないと、食欲が落ちてしまいます。それによって疝痛を引き起こす可能性が高くなるのです。
質の良い飼料を与えていても、水を十分に飲まなければ馬の活動消費量は減ります。飼料を食べる量が減ると、馬は寒さに耐えるための十分なエネルギーを得にくくなります。
それだけではなく、水分の摂取は、体内の馬糞の水分レベルを維持します。体内の馬糞が乾燥しすぎると、腸閉塞や疝痛を起こす可能性があります。
馬はたった1日で疝痛を起こすことはありませんが、水の摂取量が少ないと数日から数週間かけて疝痛を起こします。
馬が十分な量の水を飲むための工夫
- 飲み水の温度を45℃から65℃に温める
研究によると、水の温度を変化させることで、馬の水分摂取量が約40％上昇しました。
- 塩の摂取量を増やす
大人の馬は約28gから約57gの塩を必要とします。
また、馬が水を飲んでいなくとも、常に新鮮な水を入れるようにしましょう。
飲み水を適温にするためのグッズ
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これらの他に、冬場の馬のケアとしては
- ・寒さが特に厳しいときには追加の食料を
- ・室内にいつでも行けるようにしておく
- ・蹄のケアを入念に
- ・定期的に馬の体調をチェック
- ・施設の頑丈性と換気をチェック
が挙げられています。
冬場でも、酷暑の夏場と同じくらい馬へのケアは必要になります。「暖冬だから」と思わず、冬場には冬場のケアを適切に行いましょう。
参考元：https://extension.umn.edu/horse-care-and-management/caring-your-horse-winter
