刑務所でのアニマルセラピーとは?その効果と国内・海外の実例

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この記事では、刑務所でのアニマルセラピーについてご紹介します。

 

刑務所でのアニマルセラピー、その効果は?

効果1:刑務所内のコミュニケーションが活発になる

刑務所には、法律を犯した受刑者と、彼らの監視や警備を行う看守がいます。

刑務所内で動物を飼育したり、動物との活動を取り入れることで、受刑者と看守のコミュニケーション、そして受刑者同士のコミュニケーションが活発になるのです。

動物は「コミュニケーションの潤滑油」と言われることもあり、その空間に動物がいるだけで人間同士のコミュニケーションが促進されるのです。

では、なぜ人は、動物がいるだけで相手とコミュニケーションが取りやすくなるのでしょうか?

その答えは「効果2」でご紹介します。

 

効果2:受刑者の心理状態に良い効果を与える

一般的に、人は動物とふれあう事で不安やストレスが和らいだり、血圧が下がったりします。

受刑者は法律を犯してしまって刑務所という場所にいるわけですけれども、そこにはそれぞれの背景があって、不安を抱えていたりストレスを抱えているという方も少なくありません。

そのような不安やストレスを抱えた方に、動物とのふれあいが良い影響を与え、時には動物との絆を結び、徐々に人を信頼するようになったり、効果1のように周りの受刑者や看守とのコミュニケーションに応用されていったりするのです。

 

日本での事例

刑務所でのアニマルセラピー、実は日本でも事例があるのです。

この取り組みを行っているのは、島根あさひ社会復帰促進センター。日本盲導犬協会と協力して「盲導犬パピー育成プログラム」を行っているのです。

盲導犬とは、視覚障害がある方の生活のお手伝いをする犬で、日本盲導犬協会の元で特別なトレーニングが行われます。ただ、子犬の頃からトレーニングをするわけではなく、子犬の頃はパピーウォーカーというボランティアの一般家庭で生活をします。これは、普通の生活に起こり得る色んな出来事慣れ、人と一緒に生活をする必要があるから。

そこで、この刑務所ではこの「パピーウォーカーの役割」を受刑者と行い、24時間後犬と一緒に過ごしながら、その中で子犬の餌やりや運動、トイレトレーニングなどのしつけを行います。

こうした活動を通じて、子犬自身も盲導犬への一歩を踏み出せるようになりますし、受刑者の方も盲導犬育成という社会貢献の意味もあり、こちらではこのような活動を行っています。

 

海外での事例

もちろん、海外での事例もたくさんあります。

この刑務所でのアニマルセラピーはアメリカが発祥だと言われており、オハイオ州立刑務所でのある物語が始まりだと言われています。

ある時、刑務所の庭に傷ついて迷い込んできた野鳥がいて、数人の囚人が怪我を治して自然に返したことがありました。その様子を近くで見ていた勤務医たちが、受刑者に自分のペットを飼わせ、責任をもって世話をさせることで生活に励みが出るのでは?と提案したのです。

現在ここではハムスターやモルモット、オウム、インコなど飼育しているようで、暴力沙汰が絶えなかった刑務所も、事件の数が随分減り、刑務所内での自殺率や薬物治療の必要性も低下しました。

また、その他に、捨て犬を刑務所でリトレーニングしたり、馬の調教プログラム取り入れたりしている施設もあります。馬という大きな動物を調教する際は、力ではなく心で繋がる必要があります。力で戦えば人間は簡単に負けてしまうからです。この「力に頼らない関係」を通じて、受刑者のケアを行っているのです。

 

おわり

刑務所でのアニマルセラピーについて、具体的なイメージは沸いてきたでしょうか?

もし気になる方がいましたら、ぜひYouTubeで映像を見てください!

「horse program」「dog program」「jail」「prison」「prisoner」などで検索してみるとたくさんの映像が出てきますよ。