動物 × 英語学習 NO 16 〜「こわい・恐ろしい」を表す単語6つ〜
動物好きのための英語学習 第16弾!
英語学習って地味で孤独で辛いけど「好きなこと」と掛け合わせれば、きっと面白くなるはず!というアイデアの元、英単語を動物に絡めて、動物の例文とともにご紹介します!
今回は、日常でもよく使う「こわい・恐ろしい」という表現について。
ちょっとしたニュアンスの違いと、その「動物×英語」例文を合わせてご紹介します。
「こわい」にも、色々ある
日本語では、以下の表現はすべて「こわい」と表せます。
- 運転中に猫が飛び出してきた!ひいてしまうかと思ってヒヤヒヤした。(驚き・焦り)
- 今年は厄年だから、嫌な事が起きないか心配してる。(不安)
- あの家の前を通ると、いつも大型犬が吠えてきてビクビクする。(怯え・恐怖)
ですが、そのこわい正体はそれぞれ、Aは驚き・焦り、Bは不安、Cは怯え・恐怖です。このちょっとした表現・ニュアンスの違いを、英語では異なる単語で使い分ける場合があります。
簡単な英会話であれば使い分けなくても通じますが、ある程度レベルの高い英語力を必要とする方や、英語テストで高スコアを取りたい方は、読んでおくと良いでしょう。
それでは早速見ていきましょう!
afraid:こわい”全般”を示す、万能な単語
afraidは、日本の「こわい」に近いニュアンスです。いろんな場面で幅広く使えるので、ぜひ覚えておきたい単語です。
恐怖・不安・心配などの表現として使えます。
例1:あの家の犬
I’m afraid of the dog always barks when I pass by the house.(あの家の前を通ると、いつもあの犬が吠えてきてビクビクする。)
例文Cの「こわい(恐怖)」も、afraid で表せます。
例2:厄年
I’m afraid that misfortune might come this “Dog” year.(この戌年は不運にならないか心配です。)
例文Bの「こわい(不安・心配)」も、afraid で表せます。
fearful:ゾッとする恐ろしさ、悪い意味でひどい
fearful も、afraidと同様に、恐怖・不安・心配の意味で幅広く使えます。
例1:猫の飛び出し
A cat jumped into the road while I’m driving! I was fearful that I would kill him.(運転中に猫が飛び出してきた!ひいてしまうかと思ってヒヤヒヤした。)
例文Aは、afraidでもfearlfulでもOKです。
例2:ひどいミス
The veterinarian made a fearful mistake in the operation.(その獣医は手術で恐ろしいミスをした。)
fearfulは、ひどい仕打ち、ひどい罠、ひどい冗談、なんかにも使えます。
scare:ビクビクと怯えるこわさ
scare が特徴的なのは「怯え」のニュアンスを含むこと。
afraid よりも「怯えている様子・ビクビクしている様子」を表す事ができます。
例1:ありがた迷惑な番犬
The deliveryman was scared of dog barking and called the owner.(配達員は犬が吠えるのが怖くて、飼い主に電話をした。)
犬が目の前で吠えているから、配達するものも配達できず、ビクビク怖がっている感じ。このビクビク感を伝えたい時は「scare」です。
例2:ヨーロッパの年越し
The big sounds of fireworks scares animals, dogs, cats, and farm animals. Every new year, some of them run away and missing because of it.(花火の音は犬や猫、家畜たちを怖がらせます。毎年、そのうちの何匹かは逃げ出して行方不明になってしまいます。)※ヨーロッパでは年越しに花火を上げる習慣があります。
何者か分からないとても大きな音に、ビクビクしている様子。これには「scare」の表現が良いです。
frightened:驚愕、ギョッとする恐ろしさ
frightenedは、scareと同じく「怯え」のニュアンスに加え、「ギョッとする」「驚愕する」といった意味を含みます。「こわい」の中でも、恐怖・驚き・怯えを表現する場合に使われます。
例1:雷と犬
My dog was frightened of thunder yesterday.(昨日うちの犬は雷に怖がっていた。)
horrified:ホラーの語源
ホラー映画などの「ホラー」の語源となるのが horrified です。
「こわい」の中でも、恐怖・恐れ・衝撃などを表し、残酷な場面を目にした際などに使われます。
例1:口蹄疫
I was horrified when I heard the news that many cows were killed because of disease.(たくさんの牛が病気が原因で殺されたことを知って、恐れを感じた。)
病気の蔓延を防ぐこと、食品の安全を守ること、牛は経済動物であることなどの理由があるのは頭で分かっています。が、やはりあれだけ生き物が大量に処分され、無造作に埋められる光景には恐ろしさを感じてしまいます。
terrified:こわいの最上級
terrifiedは、今回紹介した6単語の中で最も恐怖度が高く、「極度の恐怖」を表す単語です。
terrified はterrorの表現を含む単語で、同じようにterrorを使ってテロ行為やテロ組織などの単語になることもあります。雷が怖い・お化けが怖い・今後が心配の「こわい」とは比べ物にならないくらいのこわさを表現します。
例1:ヒグマ
I am terrified when I’ve heard that my neighbor was killed by brown bear yesterday.
クマは人を襲うことは滅多にありませんが、近所の人が襲われたと聞いて平気な人はいないでしょう。
おわり
今回は以上で終わりです。
今まで何気なく日本語で使っていた「こわい」。一歩引いて「何を表現している”こわい”だろう?」を考えてみると、新しい発見があるかもしれません。
英単語とその意味を「暗記する」だけでなく、「実際に使ってみる」ことで記憶の定着は格段に上がります。みなさんもぜひ例文を作ってみてくださいね!
「記事を読んで終わり」になる前に、コメント欄に例文を投稿してみましょう!!
それでは、次回もお楽しみに!