皆さん、世界でも超有名な乗馬学校「スペイン乗馬学校」を知っていますか?
スペイン乗馬学校とは、世界で唯一古典馬術を行なっている場所であり、オーストリア・ウィーンでは一般向けにも演技や公演を行っています。
そんなスペイン乗馬学校に、日本人が入学できるのか!?調べてみました!
参考記事
※記事内の画像は、スペイン乗馬学校の公式サイトより引用
日本人でも入学できるのか!?
結論から言うと、日本人でも入学できるみたい!
ただ、かなり厳しい条件付きでした。
いったいどんな条件なのか?実際にスペイン乗馬学校の入学条件を見てみましょう。
- 年齢16歳以上
- 義務教育教育を修了していること
- 身長172cmが理想でスリムな体格
- 優れた運動能力と創造的な才能
- 非常に優れた外国語能力(英語)と優れたドイツ語のスキル
- 馬との強い関係性
- オーストリア馬術連盟のR1またはRD1の馬術ライセンス、またはドイツのRA4(DRAIII)またはLK5(D5、S5)に相当する証明書。
“身長〇〇cm以上”ではなく、172cmジャストが理想みたい!
あとは語学力と現地の馬術ライセンスですかね。
また、入学者の応募自体も毎年おこなっているわけではなく、不定期のよう。いつでも入学できる・いつでも募集できると言うわけではなさそうです。
スペイン乗馬学校でキャンパスライフ?
厳しい入学条件はあるものの、もしも、もしも幸運にも入学できるとしたら!
いったいどんなキャンパスライフが待っているのでしょうか。調べてみました。
スペイン乗馬学校では「訓練制」が取り入れられています。厳しいルールが課されるだけでなく、非常に長い訓練期間も設けられます。この期間、なんと約10年!!
約10年間の学校生活の中で、入学後の3年は研修生となります。資格取得のために厩務員として馬の世話を行いながら、騎乗試験に向けて馬術の訓練も受けます。訓練には、アブミなしの騎乗や調馬策運動の練習が含まれます。
そんな騎乗試験に合格すると、晴れて「生徒」の地位を獲得することができるのです。
入学してすぐ生徒になれるわけではなかった…!!
生徒になると、乗馬のトレーニングを続けながらも、ショーでのパフォーマンスを目標に日々練習を行います。ショーの出演で得られるポイントやトレーナー・経営陣の評価を得ながらライダーとして昇格を目指していきます。
スペイン乗馬学校は、2〜4年で卒業できる短大や大学と異なり「古典馬術を後世に伝える」という目標に人生をかける場所なのですね。
【馬と長い時間を共に過ごし、共に高めあい、伝統文化を守り伝えていく】
スペイン乗馬学校の訓練制にはそんな確固たる強い思いを感じます。
そんなスペイン馬術学校のお陰で、21世紀を生きる私たちが古典馬術を見ることができています!
現在、スクールには4人のチーフライダー、8人のライダー(今回初めて女性ライダーが2人加わりました)、2人のアシスタントライダー(うち1人は女性)、3人の学生、3人の研修生が在籍しています。
いつか、日本人ライダーがスペイン乗馬学校に在籍する日が来るかもしれません!
本物のライダーになるための道のり
スペイン乗馬学校でのトレーニングは、最短でも義務教育終了後の15歳から18歳頃に始まります。
最初の3年間は馬の世話をしながら乗馬の練習をします。経験豊富なライダーの指導を受けながら馬術の訓練を受けるとても貴重な時期です。騎乗試験に合格した後、乗馬学校のメンバーと経営陣が研修生の適性を判断します。期待通りの結果が得られれば、生徒としての地位を得ることができます。
学生時代は乗馬のトレーニングが中心となります。最終目標は、訓練された学校の馬をショーで完璧に見せること。
乗馬学校から認められれば、ライダー候補者として任命されます。これは、最初の若い馬を受け取ることを意味し、その育成のすべてがその生徒に任されます。この馬と共にショーで素晴らしい演技を披露することで、ライダー候補は晴れて本物のライダーになれるのです。
その後のステップアップとして、チーフライダーというポジションもあります。
ライダーとしても教師としても十分な経験と特別な訓練を積む必要があり、限られた人しかなることはできません。現在、スペイン乗馬学校には、初代チーフライダーの他に、チーフライダーのランクを持つメンバーは1人しかいません。
まず何から始めれば良い?
スペイン乗馬学校でライダーとして生活するためには、非常に大きな壁が存在していました。
この記事を読んで「それでも入学したい!」という方がいるかもしれないので、そんな人がまず取り組むべきことをまとめてみました。
- 英語の上達 (IELTS6.5以上)
- ドイツ語の上達(Goethe -Zertifikat B2以上)
- オーストリア馬術連盟のR1またはRD1の馬術ライセンス、またはドイツのRA4(DRAIII)またはLK5(D5、S5)に相当する証明書の取得
- 乗馬トレーニング
日本にいてもできる事。それは何より語学でしょう。英語だけでなく、オーストリアの公用語であるドイツ語のスキルを上げるため、あらゆる方法で語学の勉強を進めましょう!
また、馬術ライセンス取得に向けたトレーニングも日本で出来ます。
とは言っても、英語、ドイツ語の学習、馬術トレーニングなどを日本で勉強や仕事をしながらでは難しい点があります。
そんな方には、現地で働きながら、もしくは、学生をしながら語学と馬術向上にチャレンジするという方法もあります。
さいごに
今回は、オーストリア・ウィーンの観光名所にもなっている「スペイン乗馬学校」について、入学条件という角度から紹介しました!
いつかスペイン乗馬学校に日本人が在籍する日が来るかも!?